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勝又シェフとの出会いによって、
土を耕すばかりの私たちが違う世界を知り、
野菜を作る別な楽しみを見つける事ができました。

── 廣川農園)廣川 かよ子さん

私たちが農業に携わって50年余りが過ぎました。以前は作っていた野菜を青果市場に出荷したり、同じ町内の有志で野菜市組合を立ち上げて、朝市や夕市、歩行者天国等のイベントで販売したりして生計をたてていました。

そんな中でたまたま野菜市を見に来たオーベルジュ オー・ミラドーのシェフ勝又さんと知り合い、フランス料理のレストランに野菜を納めるようになったのは二十数年前の事でした。どのような野菜を作ったらいいのか、どうしたら勝又シェフの要望に応えられるかを模索する日々がはじまりました。

前は一般的な野菜ばかり作っていましたが、勝又シェフからフランス料理に使う珍しい野菜の種をいただいたり、種苗店や種苗会社等のカタログから、これはレストランで使えるのでは、と思う種を手に入れたりして、手さぐり状態でいろんな変わった野菜を作るようになりました。又、レストランに野菜を納めるようになってからは、とにかくいろんな種類の野菜を同時に育てなくてはならず、かつ品物をきらさないように気を配らなくてはなりませんでした。野菜の納品の為に箱詰めの作業等の手間も増えました。なるべく注文の希望にそえるようにと野菜を育てても、やはり天候や病害虫等の影響でうまくいかない事もあり、納品で迷惑をかけた事も多々ありました。

しかし、時には勝又シェフのお店で私たちの作った野菜がどのように料理されてお客様に出されているのか食べに行ったりもしました。その時に、私たちの野菜が勝又シェフの手によって素晴らしい料理に変身し、それをおいしそうにお客様たちが口にはこんでいるのを見て、今までは野菜を売った後の事はあまり考えなかったのですが、この野菜はフランス料理に合うだろうか、この野菜はどんなメニューに使われるんだろうか、と考えるようになり、野菜作りの楽しみが増え、もっと野菜作りをがんばろうという思いになりました。

そのうち勝又シェフの人脈で、ミラドー以外のお店ともつきあうようになり、市場への出荷からレストランへの納品が主な収入源となり、売り上げも伸び、私たちの生活は順調なものとなりました。その後、勤めに出ていた長男が転職をして家業を継ぎ、今に至っています。

現在は二十軒余りのレストランに野菜を納めています。とにかく野菜作りは自然相手なので、思うように行かない事が農家にとって一番痛いところです。

それでも勝又シェフはそんな事情も理解して、私たちの野菜を使ってくれ、感謝しています。又、勝又シェフとの出会いによって土を耕すばかりの私たちが違う世界を知り、野菜を作る別な楽しみを見つける事ができました。

私も70才をとおに過ぎ、体も以前のように自由に動かず、畑も昔のように思うように作付けできず、もどかしい思いもありますが、私たちの作った野菜がおいしいと喜んでくれる人たちをはげみにして、これからもこの体が動くかぎりがんばっていきたいと思います。

廣川農園)廣川 かよ子

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